中川万里子

東京田園調布にあるランジェーリーおよびデイリーウェアのセレクトショップ 「リボン田園調布」オーナー。都市生活をサバイブする女性が日々楽しく快適に過ごせるよう、上質で心地よいアイテムを求めて世界中を巡る。海外トレンドや逸品情報も発信予定。リボン田園調布 http://ribbon-den.com/

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パーティシーズンを彩る上質なシルクスリップ

ランジェリーは女性に自由を与えてきた。 Aubade 誕生60周年

私たちは日々様々なことを判断、選択しながら生きており、そこには常に人とのコミュケーションやネゴシエーションが発生する。自由に選べそうな洋服でさえも組織や場の雰囲気を考慮して選ばなければならないが、ランジェリー選びに関しては自分の気持ちのままに選ぶことができる。女性が誰の目も気にせず自由に選べ、ときにはそれに特別な思いをはせるもの。それはまさしくランジェリーの魅力のひとつといっても過言ではない。日本人女性のバストを大きく魅せることにフォーカスした戦後からの名残り多くの日本人女性はランジェリーのファッション性や芸術性を愉しむというより、機能的で簡易的な「下着」を選ぶ傾向にあり、昨今はさらに簡易的なものが世の中にあふれ、その傾向が顕著になってきた。このような現象は自ら女性の自由を放棄しているようにも思える。理由を尋ねると「締め付けが嫌だから」「洗濯が面倒だから」などさまざまである。確かに日本の下着は締め付ける傾向にある。戦後、日本の下着メーカーによって作られた下着は西洋人に比べ身幅の細い日本人のバストを「いかに大きく見せるか」ということにフォーカスしていた。しかしながら食の充実や欧米化に伴い、日本人のバストサイズがアップしてきているにもかかわらず、大きく見せるという概念のままブラジャーのパターンをひいている。このようなここからバストサイズがあればあるほど日本の下着はきつく感じてしまうのだ。西洋のランジェリーは?一方で西洋のランジェリーはというと、大きく見せることより美しく見せることに傾向してきたため日本の下着と比べてブラジャーも軽く、カップのカーブも浅いためサイズの合うブラジャーをつけていればきつく感じることはほぼない。またヨーロッパのランジェリーに関しては、100年以上の歴史をもちフランスの伝統工芸でもあるフランスのカレー地区のカレーレースなど、レースの生産地との地の利もよく、女性の肌をソフトに包み込む美しく上質なものレースが採用されている。したがって着け心地もソフトである。ランジェリーブランド「Aubade」誕生60周年そんなヨーロッパを代表するランジェリーブランド「Aubade(オーバドゥ)」が今年で誕生60周年を迎えた。1958年に生まれたAubadeは、コルセットのような人工的に作り上げた窮屈な補正機能を排除、官能的で魅力的な商品を提供することで歴史への一歩を踏み出し、世界中の女性にランジェリーを選ぶ喜びと自由を与え続けてきたブランドである。現在もAubadeのランジェリーはブラジャーやパンティにもさまざまなパターンが用意され、バストのかたちにあったブラジャー選びを可能にしている。ブランド誕生60周年を記念し、Aubade取扱いショップでは記念雑誌と折りたたみ傘をプレゼント中。(※店舗により異なる)記念雑誌は美しいランジェリーの写真はもちろんのこと、パリジェンヌのライフスタイルも垣間見れ、手に取るだけでワクワクし、インテリアとしても部屋に飾っておきたい。