【 Career interview 】コミュニケーション、コネクションから世界は広がる:Excedo チーフ・コマーシャル・オフィサー兼共同創業者 トゥー・ドアンさん


都市生活をサバイブする女性たちにとって、仕事をはじめとした経済活動は切っても切れないもの。

10年前、20年前と比べて、ビジネスにグローバルな多様性を求められることも増えてきました。


「奥ゆかしさ」「言わなくてもわかる」「空気を読む」という日本の美徳が時として裏目に出てしまうこともあるグローバルビジネスシーン。

日本人ビジネスパーソンの英語力について指摘されることも多い中、グローバルな視野と経験を活かし新しいビジネス英語プログラムを立ち上げた、Excedo (エクセド) チーフ・コマーシャル・オフィサー兼共同創業者 トゥー・ドアンさんにお話を伺いました。


Excedo (エクセド) チーフ・コマーシャル・オフィサー兼共同創業者 トゥー・ドアンさん

Excedoのグローバルマーケット展開と成長構想を主導し、セールス&マーケティング部を統括

英語、ベトナム語、スペイン語、ギリシャ語のマルチリンガルだ



―ドアンさんのキャリアバックグラウンドを教えてください

私はベトナム系アメリカ人としてカリフォルニア州で育ちました。ペンシルベニア大学で国際関係学を専攻し、後にハーバード・ビジネス・スクールでMBA(経営学修士)を取得しました。

大学卒業後、英国放送協会BBCや米国インターネットサービス会社AOLで、デジタル事業に関わる仕事をし、以降14年以上にわたりモバイルサービスおよび企業向けのソフトウェアを含むデジタル・テクノロジー製品における戦略立案や事業開発に携わっています。

前職はロンドンに本社を置くグローバル教育サービス会社のピアソン社のストラテジー部門のバイス・プレジデントとして、英語指導ソフトウェアおよびアセスメント、学校と企業のビジネスソリューションなどを統括してきました。

現在、Excedoのグローバルマーケット展開と成長構想を主導し、セールス&マーケティング部を統括しています。



―キャリアでもっともチャレンジングな経験はどのようなことでしたか?

私のキャリアの中で最もチャレンジングだったのは、まだ現地の言葉が話せなかった時にギリシャで就職活動をしたことです。

就職できるまで時間がかかりましたが、2つのことを実行し、乗り越えることができました。1つ目はギリシャに住む人たちとつながりを持つためにギリシャ語のレッスンを始めたこと、2つ目はテクノロジー系のベンチャー企業の交流団体の設立に従事したことです。

これは、現地の企業と多くのつながりを持つきっかけにもなり、その結果ギリシャに移ってから3か月以内に現地テクノロジー企業でのマーケティングの仕事を見つけることができました。



―2月初めに日本でローンチされたビジネス英語プログラム「Excedo」について教えてください

私と共同創設者であるタス・ヴィグラットシス(Excedo CEO)、クリストフ・グラウ博士(Excedo COO)は、英語学習の体系がスクール形式からより実践的なものへと変化してきていることに着目していました。

そのため、ビジネス英語の学習を言語のみならず異文化対応能力も含め、グローバルなビジネスシーンで武器になるコミュニケーションスキルを身に着けるプログラムを開発するというアイディアを実現するために、世界の大手メディア日本経済新聞とファイナンシャル・タイムズとの協業し、Excedoは誕生しました。



―開発での一番の課題はどのようなことでしたか?

革新的な学習方法の追求です。これまでにはない新しい学習方法を提案し、問題の解決方法を見つけることです。

Excedoはスマートフォンを使い、豊富な動画コンテンツや専任講師とのビデオ会議などを通して、世界で活躍できるビジネスパーソンに必要なスキルと英語力を磨きます。

ビジネスの現場で起きるシーンを「模擬体験」しながら、自ら積極的に学び、英語コミュニケーション力を含めた幅広いスキルを身に着けられるようにする、全く新しいスタイルのプログラムです。



―ドアンさんにとってAmulet(お守り)はなんですか?

私にとっての「お守り」は、ギリシャの島々です。20年ほど前に初めて訪れた場所ですが、今は毎年オフの時に訪れては、太陽や海、シンプルな食べ物に囲まれた、スローでベーシックな時間を楽しんでいます。この島々を訪れることで、心と体の健康とバランスを保ち、未来に対して前向きでいられます。


―現在、多くの日本の女性も世界を舞台に活躍しています。最後に、グローバルで働く女性へのメッセージをお願いします

英語でコミュニケーションをとる以外にも重要なことがあります。それは世界各国の文化やライフスタイルへ意識を向け、心を開くことです。

英語で上手にコミュニケーションをとる秘訣は、自信を持って、間違いを恐れないこと。そうすることで、いろいろな人たちとつながり、仕事をすることができます。

逆に、失敗を恐れ完璧を目指した結果、自分ができる最低限のことしかしないというのはあなたの自信や価値を高めることはないし、人とのつながりも広がりません。


そして、今までの私自身の経験上、2つの重要なことに助けられてきたので、それをお伝えしたいと思います。


1.Persevere―”屈せずにやり抜く”

例えば仕事のプロジェクトであることを追求している時、その道のりは、山あり谷ありです。チャレンジングで進歩が実感できず、苦しい時期を経験することがあるでしょう。

しかし、その山を乗り越えることで、私たちの精神はより強くなれるのです。

 困難は一時的なものです。目的を貫こうとしている人には、最終的には成功が訪れます。


2.   Connection ―“つながりやご縁”を大切にする

自分ひとりで目標を追求することは難しいことです。自分の興味や目標について、周りの人たちと繋がるために、オープンでいることが今まで出会えなかった発見や学びの機会につながる鍵だと思います。

思いもしない方法で、教えてくれたりサポートしてくれたりする人と出会えるかもしれません。

ぜひ自分とは違う人たちにオープンでいてください。





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