大人の女性になったからこそ似合うデザインや、ストーリーのある宝石との出会い。
tokyo amulet スタッフの日々を見守るジュエリーを連載形式で紹介します。
第三弾はエディターAkoの家系女三代に受け継がれてきた、ビッグパールのネックレス&リングについて。
常々編集部内では「女もウン十年行きていれば・・・」というフレーズが飛び交います。
山本五十六の名言「腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である」を引き合いに出し「女は “じつとこらえ” ないで買い物で発散しちゃうのよね」というのが大抵のオチなのですが。
そんな「いろいろある人生」の中、ハイジュエラーが最高の素材とクラフトマンシップで創り上げるジュエリーは気分を高めてくれるし、自分が頑張った証として戦友のように寄り添ってくれるもの。
一方で、自分自身の深い部分にじんわりと広がっていくジュエリーもある。
私にとってのジュエリーは、計ることのできない自分だけの価値を持つものが多いのです。
直径2cmはあるビッグパールのネックレスとリングは、私の母が父方の祖母より譲り受けたもの。
現代ではあまり見受けられない波型の立て爪とクラシカルなアームは、無難になりがちなパールジュエリーのデザインに個性を添えてくれます。
ネックレスのチェーンもかなり厚みがあるしっかりとしたもので約60cmと長め。
黒のニットやワンピースなど重い色味の服装の時、チェーンで縦のラインを作りつつ胸元にビッグサイズのホワイトパールが一粒というコーディネートは、おそらく50年前も50年後も変わらないのでは?
「クラシカルは不滅」という言葉を地で行くようなこのコンビは、半世紀以上経ってもテリツヤ共に衰えず、昭和、平成と時代を超えて継承されてきました。
平成の世が終わって、またその次の時代が移り変わっても、きっと受け継がれていく美しさなのだと思うと、今は亡き祖母と母を思い涙が出るほど感慨深いものです。
ちなみセーブルのファーをまとい、ハイヤーで蔵前国技館までプロレス観戦に通い詰めた祖母のDNAも、私の中にしっかりと刻まれています。
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