大人の女性になったからこそ似合うデザインや、ストーリーのある宝石との出会い。
tokyo amulet スタッフの日々を見守るジュエリーを、連載形式でご紹介します。
誰かが "オシャレの更年期”と言ったように、40代になってから今までの洋服が似合わなくなったり、ジュエリー選びがとても難しいと感じる日々。
私の場合は元からのコンサバ好きに加えて顔立ちも淋しくなってきたので、ともするとおとなしい印象で表情が沈んで見えてしまうことも…。
特にジュエリーは小さい面積ながらも強い存在感があり、上質な輝きが気持ちを引き上げてくれる、お守りのようなアイテムです。
洋服の色味が暗くなりがちな、真冬のファッションのスパイスとして重宝しているのが、発売当初から憧れの存在だった『ブシュロン』のキャトルシリーズ。
ブランドの代表的なデザインの中でも、このホワイトセラミックとのコンビは、乳白色のクリーミーな色味が凛とした気品に大人の甘さを添えています。
キャトルシリーズのホワイトと出会ったのはまだ日本での発売前、日差しが降り注ぐ初夏のモナコのブシュロンブティックで。
軽く巻いたグレーヘアーと艶やかなテラコッタ肌に、ゴールドのキャトルを重ね付けした美しいマダムの姿が、数年経った現在でも鮮烈に思い出されます。
定番人気はシックな輝きを放つチョコレートブラウンとのコンビですが、思いきって周りと被りにくいホワイトセラミックのコンビを選んでみました。
イエローゴールド・ダイヤモンド・ホワイトセラミック・ピンクゴールドの異なる4つの素材を使用しており、特にブシュロンのピンクはフェミニンに転びすぎない色味が秀逸です。
少しだけ黄みがかった柔らかなイエローゴールドと、肌から浮かないピンクゴールドが優しくなじみ、手元にほどよい華やぎと奥行きある表情を与えてくれます。
また、ダイヤモンドの静謐な輝きにスクエアなホワイトセラミックがアクセントとなり、エレガントなデザインの中に抜け感とカジュアルさを与えてくれるので、
春夏の明るい着こなしにはもちろん、地味色が多くなる秋冬コーディネートの小さなポイントとして、意外にも一年中活躍してくれる一品です。
そしてキャトルリングのもうひとつの魅力は、手持ちのリングとも相性が良いという点。
ほどよい地金のボリューム感にほんのりエッジィが効いたデザインが、コンサバ愛好者の少しばかりのモード感への憧れや、おしゃれ心を満たしてくれます。
身につけるとパッと明るくなる手元を見るたびに、この年代のおしゃれには清潔感のある華やかさが必要だということを、思いださせてくれる一品です。
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