弾丸ジェットセッター Makoのトラベル連載第5回。
クリスマスの華やかなムードに包まれた冬のロンドンについて語ります。
本格的な冬を迎える前のキリッと冷えた空気の中、ロンドンの街には煌びやかなイルミネーションがひときわ輝き、個人的には大好きな季節を迎える。
私にとってのロンドンの大きな魅力のひとつに、華やかで個性豊かなデパート巡りがある。
お目当てのブランドや専門店が一堂に集まり、トレンドや方向性も一目で分かるので、とにかく時間のないトラベラーにも大変ありがたい存在だ。
ロンドンの老舗デパートでランドマークでもある「ハロッズ」は、1832年にHarrod&Co.Grocersの名前で食料雑貨店として創業。
1842年に現在のナイツブリッジに移転して以来、いまもハロッズはイギリス百貨店の歴史をリードする圧倒的な存在である。
イギリス最大の9万㎡以上の売場面積を誇り、一見しては分からない迷路のような店内の広さには、買い物のポイントを絞らないと大変なことに…。
国内外から選りすぐりの名品が集まった華やかで重厚感あるディスプレイは、見ているだけでうっとりするような優雅な空間であっという間に時間が過ぎていく。
ファッションフロアには広大な売場面積に錚々たる世界中のラグジュアリーブランドが並んでおり、そちらはなかなか気軽に入れない雰囲気だが
Harrodsはなんと言ってもフードホールの品揃えの充実と、各コーナーの見目麗しいディスプレイやプレゼンテーションがとにかく楽しい!
新鮮な魚介類や美味しそうなデリを買い込んでホームパーティなんて最高だろうな…と見ているだけでも幸せな気分になれるディスプレイ。
ギフトコーナーでは、クリスマスに向けての美しいスイーツやオリジナルのギフトも充実しており、お土産にも喜ばれそうな品々がたくさん並ぶ。
同じフロアではうっとり見惚れるほど色鮮やかなフラワーコーナーがあり、季節おりおりの美しい花や洗練されたブーケが見事な品揃えでお目見え。
少量からでも購入可能なので約1週間の滞在なら、旅の初日にグラスサイズの小さなブーケを購入してお部屋に飾ってもよさそうだ。
次は日本でも人気が高く、アーツ&クラフツ調で愛らしい小花柄のリバティプリントが代名詞、1875年創業の老舗百貨店「リバティ」。
1924年に完成した切妻形の屋根や梁や柱を露出したチューダー・リバイバル様式の建物は、英国海軍の艦船に使われていた木材が再利用されており
威風堂々とした気品と重厚感ある外観は、ロンドンを代表する煌びやかなリージェントストリートの中でも随一の存在感でひときわ目立っている。
そんな伝統の重さを感じる外観とは異なり、ファッションフロアはかなりエッジーの効いたブランドが揃い、上級者向けのデザイナーズモード感が強い印象だが、
上階にはテキスタイルの最高峰とも称されるリバティプリントの美しいファブリックが整然と並び、そのストック数はなんと45,000種類とも。
最上階のインテリアフロアの半分は、この時期ならではの煌びやかなクリスマスマーケットに変身する。
リバティらしい温かみのあるインテリア小物やオーナメントは見応えがあり、カード類やカレンダーやクラッカーなど、クリスマスからニューイヤーを彩るコーナーがとても素敵だ。
家族連れやカップルで賑わうロンドンのクリスマスマーケット。私も思わず童心にかえってオーナメントを探したり時間を忘れて楽しんでいた。
(後半に続く)
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