【her amulet : 畑山理沙さん】 “having”ではなく “being”。 もっと自由で自分らしく女性をエンパワーしたい


都市生活をサバイブするパワフルな女性に、人生を支えるお守りについてインタビューする新連載「her amulet」スタート。

第1回である今回は、金融のプロとしてグローバルなキャリアを重ね、現在はシンガポールで世界基準の自分軸を作るコーチングセミナー「グローバル・ウーマン・アカデミー」を主催する畑山理沙さんにお話をうかがいました。



—畑山さんはグローバルで活躍するバリバリのキャリアウーマンから起業されたと伺いました。お仕事の内容について教えてください

アメリカ・オハイオ州の大学へ留学後、帰国して東京にある米国系会計監査法人に就職し、会計士として働きました。その後、米国系証券会社に転職しニューヨーク本社へ転勤、結婚・出産を経て現在はシンガポールに住んでいます。

2016年4月にプロのライフコーチとして起業し、現在では世界中に500人以上のクライアントに向けて個人セッションやセミナーを開催しています。


    畑山さんの1日のスケジュール
     7:00 起床
     8:00 朝食
     8:15 子供をスクールへ送る
     9:00   ZOOMで個人セッション
    12:00  友人とランチ、または仕事の打ち合わせ
    14:00  ブログやメルマガなど執筆活動
    15:30  子供のお迎え。ママタイム
    18:30  夕食
    19:30  旦那さんの帰宅とともに育児バトンタッチ
    21:30  ZOOMで個人セッション
    23:30  就寝


—日本ではコーチングはまだまだ発展途上なように思います。畑山さんとコーチングの出会いについて教えてください

生き馬の目を抜くような勢いで変化し続けるウォール街での仕事は、毎日が刺激的で楽しかったですね。

ニューヨークでさまざまなバックグラウンドを持つ人達と関わる中で、自分らしく、自由に自己表現しながら、自分だけの幸せの価値観を見つけたいと、30歳の時にNYUのサマースクールでコーチングの基礎を学び、日本でプロフェッショナルコーチング認定を取得しました。

ニューヨークではコーチングはごく身近なもので、管理職として人をマネジメントする思考や、思い描く人生を成形するために自らのあり方についてアグレッシブに学ぶ人が多かったですね。

一方日本人の、特に女性の場合は、周囲の期待に応えようと一生懸命生きてこられた方が、結婚や育児など人生のステージが変わった時に「アイデンティティクライシス」に陥るというケースが少なくありません。



—「アイデンティティクライシス」!!インパクトのある言葉ですね。畑山さんもそうしたご経験がおありと伺いましたがどのように乗り越えられたのでしょうか?

ニューヨークで結婚・出産を経験し、2013年33歳の時、夫の仕事の関係でシンガポールへ移りました。私も、当時勤めていた欧州系証券会社のシンガポール支社のポストがちょうど空いていたので、キャリアを中断することなくスムーズに移住できたと思ったのですが、環境の変化に体がついて行かず・・・。

証券会社という仕事柄、私の仕事は常に目標と達成の毎日。

新しい環境でフルタイムで働きながら、当時まだ1歳だった娘からは目を離せない、会社は休めない、ささいなことで夫と口論になるなど、プレッシャーとストレスから毎日自分を追い詰めていました。

子育てはやりがいもあり幸せなことですが、二人目を妊娠して産休に入ったところで「自分は何がしたいんだろう」「あんなに頑張ってきた仕事から離れて自分は一体何なんだろう」「自分に自信が持てない」と思い詰め、自分自身のコントロールができなくなってしまいました。

そんな中で、自分がストンと戻ってきたのは、やはりコーチングでした。

まさか自分がアイデンティティクライシスに陥るとは思っていなかったのですが、母となり人生におけるステージが変わったので改めてコーチングについて調べていたところ、内閣府認定NPO法人マザーズコーチ・ジャパンと出会いました。

ニューヨーク時代と異なるのは、自分自身のキャリアとママである自分の狭間で自分を見失いかけていた時期だったので、まずはお母さんがハッピーで、自分が行きたい人生を生きなくてはという気づきを得られました。

2015年にマザーズコーチ養成グランドマスター講師の資格を取得、2016年4月に会社を退職し、プロのライフコーチとして起業しました。

個人セッションやセミナーを通じて、キャリアやママの枠を超え、すべての女性をエンパワーしたいと思っています。 



—疲れた時はどんなパワーチャージをされていますか?

「非日常な空間で自分と繋がりたい」と感じたら、電子機器のない場所で心身ともにデトックスします。

先日も、タイのチェンマイの山奥のリトリート施設に一人で行きました。

旅行に行く時間が取れない時は、エネルギー調整してくれるマッサージへ。

気の良いところにしか行かない、合わないことを無理してしない、ということを心がけています。



—人生を支えるamuletを教えてください

18歳の時から持っているGREGORYのデイパック。

初めて海外に行った時から何十カ国も共に旅してきましたし、2012年にニューヨークがハリケーン・サンディの被害を受けた時もこれを持って避難しました。

現在はマザーズバッグとしても使っていて、まさに私の人生を全て知っているバッグです。

だいぶくたびれていますが、これを見ると心配事がある時でも「私頑張ってきたし、大丈夫!」と安心できます。



—畑山さんの人生を支える言葉を教えてください

「having」ではなく「being」。

コーチングを通じて、物質的なことだけではなく、社会での自分の立場やカテゴリーにとらわれ、自分を見失ってしまう人を多く見てきました。

社会の常識に惑わされず、自分自身のあり方を見つけて、自分軸で生きていく。

自分の生きたい人生をしっかり明確にして、枠にはまらないあなたらしい人生を送ってほしいと思います。



クムシー 畑山理沙さん プロフィール

オハイオ州の大学へ留学後、東京の米国系会計監査法人に就職。その後、米国証券会社に転職し、同社ニューヨーク本社へ転勤。

7年間のニューヨークで結婚・出産を経験し、2013年シンガポールへ移住。欧州系証券会社でアジアを飛び回る生活を3年間したのち、自分らしい働き方を求め2016年4月にプロのライフコーチとして起業、現在では世界中に500人以上のクライアントを持つ。

ママという枠を超え、世界中に住む、自分らしく自由に生きたいすべての女性へ向けての新ビジネス始動中。


www.risahatayama.com

ameblo.jp/risrisny




撮影協力:GREEN BROTHERS AZABU-JUBAN

ニューヨーカーのライフスタイルからインスパイアを受け生まれたサラダ店。滋味溢れる秋の野菜とサンマの香ばしさを楽しめる秋の限定メニューが発売中。





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