よーじや1番人気のあぶらとり紙から季節限定のゆずタイプが登場


よーじやのあぶらとり紙。


国内外から注目され続ける言わずもがなの名品は、京女の美肌へのこだわりと知恵が詰まった誇りあるプロダクトでもある。


大正時代、京都で撮影中の役者たちはドーランを塗った肌の油浮きに悩まされていた。

「テカリを抑えたい」「幕間で手早く直したい」という彼女らの要望を受け、金箔の裏打ちに使われる「ふるや紙」に着目し生まれたものが、よーじやのあぶらとり紙だった。


「あぶらとり紙 ゆず」1冊20枚入り388円(税込)


毎年秋に販売される冬季限定の「あぶらとり紙 ゆず」が、今年も10月2日(火)より発売される。

定番品と同様、肌あたりの柔らかい特殊和紙を使用しており、メイクの上から軽く押さえるだけで余分な皮脂を取り除くことができる。

緻密な素性の特殊和紙にゆずの抽出エキスが含まれているため、紙自体のカラーもゆず色となっているところが特徴で秋らしさをふんだんに感じさせてくれる一品だ。



よーじやは「楊枝屋」だった!?

京都土産の定番として確固たる地位を築いているよーじや。その前身である國枝商店は1904年(明治37年)に創業、京都の六角御幸町に最初の店舗を構えた。

創業当時は舞台化粧の「紅」や「白粉」、現在のファンデーションのような「とのこ」、白髪染めや眉墨として用いられた「きわすみ」、「お歯黒」などを中心に取り扱っていた。



京都には伝統的な化粧法を受け継ぐ花街があり、歌舞伎をはじめとする芸能も盛んであったため、よーじやの商品は京都の女性に広く愛されてきた。


そして、気になる「よーじや」という名前の由来だが、あの「楊枝(ようじ)」からきているという。

日本では歯ブラシが誕生するまで歯の手入れは楊枝を用いて行われており、明治5年にイギリス領のインドから現在の歯ブラシのようなものが伝わってからも呼びなれた「楊枝」の名で呼ばれていた。

大正に入り口腔衛生の意識が高まると考えた創業者は歯ブラシの専門店を開業。この頃「楊枝屋さん、楊枝屋さん」と親しみを込めて呼ばれたことが現在の「よーじや」の由来となっている。時代背景や習慣が由来に関わっていたのだ。

 

現在のよーじやは、口紅や白粉、ブラシなどのメイクアップ製品のほか、洗顔や化粧水などの基礎化粧品やリップクリームなども取り扱われており、意外ともいえるほど商品ラインナップが充実している。




なかでもおすすめは基礎化粧品がすべて試せるスキンケアのトライアルセット。

丁寧なつくりの和風巾着にクレンジングミルク、洗顔、化粧水、美容液、保湿ジェル、コットンのトライアルサイズがセットされており、一度に試すことでスキンケアへの想いや特徴がよく伝わる。

「うるおいトライアルセット〈せっけんタイプ〉」2,991円(税込)



よーじやのスキンケアは天然素材にこだわり、無香料・無着色・アルコールフリーで肌に優しく、ヒアルロン酸配合によりうるおいあふれる肌に導いてくれる。



複雑で高機能なハイスペック化粧品もいいが、肌が敏感になりやすい時期や肌が疲れているときにはこのようなシンプルで優しいスキンケアで癒されたい。



 


小林 楓

ビューティ&アート ライター。化粧品会社広報PRを経て独立。クラシックバレエ・絵画をこよなく愛す、元旦生まれのまじめ山羊座。ロシア芸術研究のためロシア語学習中。独自の芸術美容論を展開していきます!

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