都市生活をサバイブしていくなかで、様々な事情から心がざわつくこともある。
他人の悪意に触れたり、怪我や病気に体だけではなく心まで蝕まれそうになったり、ふとしたときに自分の将来に不安を覚えたり・・・。
誰しも一度は感じたことのある「心配事」に焦点を絞り、心配事を生み出す不安や恐れ、 孤独、怒りなどの感情とどのように向き合っていけばいいのか、禅的な考え方をベースに解決策を説き明かしていく良書が発売された。
『心配事がスッと消える禅の習慣』 1,188円(税込)
株式会社アスコム発行 / 松原正樹 著
本著は、臨済宗妙心寺派佛母寺の住職でありながら現在アメリカのコーネル大学とブラウン大学で瞑想学に関する教鞭を執っている禅僧・松原正樹氏の書籍デビュー作。
松原氏は、ニューヨークを活動の拠点とし、国籍や人種、宗教を問わずに「禅の教え」を世界中に伝道し、グーグル本社やヴァージン・アメリカなどの企業でも禅や茶道を講義するなど、マインドフルネス界・ビジネス界からも注目を集めている。
禅に関する書籍は哲学的・抽象的・理想主義に陥りがちな印象もあるが、この本の特筆すべき点は「禅」は私たちが日々の生活の中に気軽に取り入れることができるということ。
禅の教えや実践法を誰にでも伝わる言葉で記した本書は、仏教徒のみならず「人間の理にかなったライフスタイルの提案」として、気軽に読むことができる。
- 「心配事の 9 割は、あなたの心がつくり出した幻。 それに気づくだけで、心がラクになる」
- 「忙しいときほど心を整えて、耳を澄ませて、音に集中してみる」
- 「いつも心の中に一輪の花を持つ。そうすれば、人の視線や陰口は気にならない」
- 「孤独感を消すために、あえて「孤独な時間」を大切にする」
など、ふとした思考のクセや生活の習慣を工夫するだけで、だれでも簡単に「心配」という感情を手放すことができるようになるという道を記している。
著者 松原正樹氏 プロフィール
1973 年、東京都生まれ。千葉・富津市のマザー牧場に隣接する臨済宗妙心寺派佛母寺住職。アメリカのコーネル大学東アジア研究所研究員。ブラウン大学瞑想学プログラム研究員。『般若心 経入門』の著者、名僧松原泰道師を祖父に持つ。コーネル大学でアジア研究学の修士号、宗教 学博士号を取得後、カリフォルニア大学バークレー校仏教学研究所、スタンフォード大 HO 仏 教学研究所を経て、現在に至る。グーグル本社で禅や茶道の講義をするなど、マインドフルネ ス界からも注目を集めている。ニューヨーク在住。アメリカと日本を行き来しながら、禅とマ インドフルネスの橋渡し的存在として、国籍や人種、宗教を問わず人々の「心の救済」にあたっている。
株式会社アスコム
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