連載「アートと美容」no.1 : 芸術と美容の芽生え

クラシックバレエと絵画をこよなく愛すライターKaedeが独自の芸術美容論を展開する連載「アートと美容」。

第1回は、芸術に魅入られたKaedeの原体験について。



生まれた時からずっとコンクリートの街に暮らしている。
だから、自然の美しさよりも人間と芸術の美しさに関心があった。
人間の美を感じたいちばん古い記憶は幼稚園の時。仲の良かったお友だちの爪の色だ。ムラのない薄いピンク色で実にいきいきとしていた。あんな爪になりたいと赤いマジックで爪を塗りつぶしたりした。


絵に魅力を感じたいちばん古い記憶は母が描いた絵を見た時。
その絵はスヤスヤと眠る赤ちゃんの私で、寝息が聞こえてくるような感じがしたし、黒鉛筆1色なはずなのになぜか色や温度を感じた。絵には何か特別なものが宿るんだなあと思った。


そしていちばん新しい今日は、より一層芸術に関心を持って暮らしている。

芸術をうみだす人間というものに魅せられている。


芸術について考えること、美について考えることは生きることの一部になっているし、自分なりの答えが出せた時にはこの上もない喜びを感じる。


この連載では、そんな至福の時を刻んでいけたらと思う。



                                                                                                                     


小林 楓

ビューティ&アート ライター。化粧品会社広報PRを経て独立。クラシックバレエ・絵画をこよなく愛す、元旦生まれのまじめ山羊座。ロシア芸術研究のためロシア語学習中。独自の芸術美容論を展開していきます!

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