tamエディターの「リアルを支えるおまもり」について語る連載「editor's amulet」。
最近「うつわ」に興味が出てきたtamプロデューサーYukakoが、縁あって集まった長崎の手作りガラス工房「瑠璃庵」の器について語ります。
私は常々「美しさは形容しがたい」と思っています。(あと、美味しいものも)
本当に美しいものに出会った時、ため息の他にありきたりな賛辞しか出てこないのはきっと私だけではないはず。
先日、頂き物をしました。
箱を解き、梱包材を巻き取った瞬間目に入ってきたのは、鮮やかでありながらどこか落ち着く深い青。今日初めて手元に届いたにも関わらず、なぜか懐かしい色。
長崎手作りガラス工房「瑠璃庵」の吹きガラスのグラス
箱書きを見て「瑠璃庵?聞いたことがある」と思い出し確認したところ、私が好きな器のいくつかが「瑠璃庵」のものであることが判明。家族の仕事の関係で我が家には九州、特に長崎のものが多くあるのです。
中でも一番のお気に入りはこれ。
一見焼き物に見える「黒花瓶」。これもガラスなのです
「瑠璃庵」は大浦天主堂やグラバー園にほど近い長崎特有の異国情緒あふれるエリアに吹きガラス工房とステンドグラス工房を構え、タンブラーや器などガラス製品全般を取り扱っています。
長崎奉行に残る記録によると、 1670年には既に「びいどろ吹き」が長崎に存在していたそう。
「瑠璃庵」では新進気鋭の職人たちが、びいどろ渡来400年の歴史と誇りを胸に日々創作に励んでいます。
0コメント